令和4年3月1日(火)、曇りがちながらも3月下旬並みの温かさに包まれた本日、令和3年度常盤木学園高等学校普通科第74回・音楽科第59回卒業式を無事終了しました。
新型コロナウイルス感染拡大下の中の3回目の卒業式。
当たり前のように体温を計り、マスクを着用して消毒し、規模を縮小して行事を実施する・・・
卒業する3年生にとっては、慣れようにも慣れることのないこの習慣の前に、やりきれない思いを抱き続けたこの2年間でした。
だからといって、思い出までも小さくする必要はない。今できることを精一杯やろう、そんな気概が会場中を覆っていたように感じます。
ステージを埋める花の中を通り、一人一人卒業証書受けとる卒業生たち。
花向けの言葉として校長先生からは、社会人としてお金を得て働くということは、誰かの幸せを作ることだという挨拶をいただきました。
式のクライマックスは送辞(在校生のことば)と答辞(卒業生のことば)。
在校生代表生徒からは、部活動の中で先輩と過ごした日々の貴重な体験が語られるとともに、自分たちが次の常盤木学園を担っていくという決意が語られました。
そして会場の参加者の心を一つにしたのが前生徒会長の答辞でした。
1年生の頃の充実した思い出が語られるも、その言葉はすぐにコロナ禍の混乱の中で、楽しみにしていた行事が奪われ、慣れないリモート学習に苦慮した苦労の高校生活へと移りました。ただこの経験の中で、「当たり前が当たり前ではないこと」「苦労があるから幸せを感じることができること」、こんなときだからこそ周りに支えてくれる人がいることの大切さが話されました。最後に「未知の世界」に飛び出しても「この3年間を過ごした私達なら大丈夫」という言葉に頼もしさを感じられる、本当に素敵なスピーチでした。
式を後にした3年生に、先生方からちょとしたサプライズが。
実はこの日のために先生方が各学年に分かれ、サプライズムービーを用意していたのです。どのクラスからも歓声や笑い声が漏れ、最後の最後にまた3年生に思い出を贈ることができました。
答辞の中でもありましたが、あらゆるものが中止になり、「一番かわいそうな学年だね」と声をかけられることがあったこの学年。
それでもその声を跳ね飛ばすだけの強さとしなやかさを手に入れることができたのもこの学年。
きっとこの卒業生たちがこれからの社会を牽引してくれるはずと期待せずにはいられません。
皆さんのこれからの人生が幸多いことを学園皆で願っています!あらためて卒業おめでとうございます!