MUSIC DEPARTMENT

音楽科

どんなコース?

音宮城県内で唯一、音楽専門科目を授業で履修することができる専門学科が本校の音楽科です。設置から60年以上の長い歴史を持ち、これまで数多くの音楽家を輩出してきました。「ソルフェージュ」など音大入試を見据えた音楽専門科目が充実し、専攻実技力の向上と音楽専門知識の定着を目指しています。
音楽科棟には本格的なコンサートホールや、放課後も使えるレッスン室など、施設・設備が充実。著名な講師陣がマンツーマンで実技指導します。

こんなあなたにおすすめ!

  • 音楽大学に進学したい。
  • 音楽についてもっと専門的に学びたい。
  • 仲間と切磋琢磨し、世界で活躍できる音楽家になりたい。

音楽科のポイント

Point1音大入試を見据えた音楽専門科目

音大入試では、ピアノや声楽といった専攻実技以外にもさまざまな音楽的知識が必要になります。例えば、迅速で的確な読譜力を磨く「ソルフェージュ」や「音楽理論」、専攻種別がピアノ以外の人が履修する「副専攻ピアノ」は、音大入試の必須科目。音楽科ではこれらをカリキュラムに取り入れ、音大合格をサポートしています。

Point2音楽科専用施設でレッスンに全力

本校にある本格的なホール「シュトラウスホール」を活用し、音楽科では演奏会や演奏試験を行っています。ホールには世界的なブランドとして名高い「スタインウェイピアノ」が設備されているところも魅力の一つ。ほかにも個人練習室やレッスン室など、練習に集中できる環境が整っています。

Point3ステージイベントの機会が豊富

毎年4月に開催されるコンサート「未来への翼」をはじめ、音楽科では年間を通し、さまざまな演奏会を実施しています。幼稚園や市民センターなどからの依頼を受け、生徒自らイベントを企画・運営することもあります。こうした経験は生徒たちの演奏力だけでなく、主体性や自信を育むきっかけとなっています。

Point3音楽の都・ウィーンへの研修旅行

1・2年合同で実施されるオーストリアの首都・ウィーンへの研修旅行は音楽科の一大イベントの一つ。シェーンブルン宮殿見学やウィーン国立オペラ座でのオペラ鑑賞など、音楽文化の魅力を体感します。モーツァルトやベートーヴェンなど偉大な作曲家が活躍した「音楽の都」での研修は、音楽家の道を志す生徒たちのモチベーションにつながります。

中学生のみなさんへのメッセージ

在校生

音楽科 3年
門間 蘭 さん
(奥州市立胆沢中学校出身)

仲間と一緒に創り上げる音楽の楽しさを実感

小さい頃からピアノを習っていたため、将来は音楽の道に進みたいと思っていました。音楽科の演奏会で演奏するあこがれの先輩のかっこよさと全体合唱にもとても感動し、自分もこの場所で音楽を学びたいと思ったことが、常盤木学園を選んだ理由です。入学前は堅い・厳しいというイメージでしたが、実際はとても親切で優しい先輩方ばかり。クラスメートとも、常に和気あいあいとしています。
特に印象に残っている行事は2年のときの「第九特別演奏会」。仙台フィルハーモニー管弦楽団の方々と一緒に音楽を奏でることができ、とてもいい経験になりました。将来、尊敬する演奏家の方々や大好きな先生と同じステージに立てるよう、日々の練習と、感性を磨くことを心がけていきたいです。

先生

音楽科担当
大川 江利子 先生

音大受験対応カリキュラムと豊富なステージ経験が魅力です

音楽科は音楽大学進学が実現できる授業カリキュラムが組まれているのが大きな特長で、音大入試必須科目はすべて授業で学ぶことができます。年2回の演奏試験のほかにも多くの演奏会でたくさんのステージ経験も積むことができます。また、合唱のステージで仲間と心を一つにして奏でるハーモニーは何にも代えがたい音楽の財産。
ある程度の素養が必要となる学科ではありますが、音楽の学びを深めたいという強い思いがあるのであればぜひ挑戦してください。

シュトラウスホール[全300席]

音楽科棟内にあるシュトラウスホールは、常盤木学園のシンボル。「世界一の響き」と讃えられる「ウィーン楽友協会(ムジークフェライン)大ホール」を理想に設計された300席の本格的なホールです。オーストリアの音楽家「ヨハン・シュトラウスⅡ世」にちなんで名付けられました。授業や学内の演奏会をはじめ、県内外の演奏家にも広く利用されています。

専門課程にはこんな授業があります!

  • 音楽理論

    音楽の仕組み・成り立ちを基礎から学びます。志望校に応じた受験対策もぬかりありません。

  • 専攻実技

    演奏試験課題曲のレッスンを通して、より高度な技術と表現力を習得します。

  • ソルフェージュ[視唱・聴音]

    視唱は学年ごと、聴音は3学年全体での習熟度別クラスで行います。

  • 合唱

    アンサンブルの中での自分の役割を見つけ出し、演奏することを身につけます。

  • 公開レッスン&公開講座

    “一流の技術に心で触れる”をテーマに行っている「公開レッスン」 と「公開講座」。各ジャンルの第一線で活躍する講師を招き、シュトラウスホールで見て、聴いて、指導していただきます。一流の演奏家から直に音楽に取り組む姿勢を学ぶ、創造的で刺激的な機会です。

    ※【写真上】津田 裕也氏(ピアニスト)によるピアノ公開レッスン
    【写真下】千田 陽子氏(ピアニスト兼ヨガ講師)によるヨガ教室

音楽科Q&A

Q
コンクール本選入賞時の賞状のコピーがあれば実技特待Aに合格できますか?
A
実技特待は試験当日の演奏試験で合否判定されます。コンクール本選入賞や出場は目安であり、資格が約束されるものではありません。出願時は「音楽科特待」として出願します。
Q
中学の部活でトランペットを始めました。今の実力で合格できるでしょうか?
A
一度、演奏を聴かせてください。音楽科職員が音楽科の受験レベルに達しているかどうかや受験に向けたアドバイスを行います。いつでも電話にてご相談ください。
Q
声楽専攻ですが、ピアノの試験があるとは知りませんでした。どうすればいいでしょうか?
A
入学試験では教則本バイエル終了程度の任意の曲を演奏します。計画的に練習に取り組めば問題ありません。レッスンのお手伝いも可能ですので、まずは音楽科に連絡してみてください。
Q
ソルフェージュって何ですか?
A
読譜を早く、正確にするための練習課題を実践する科目です。本校では視唱と聴音の授業に分かれます。どちらも習熟度別クラスの授業なので、レベルに合った課題に取り組めます。
Q
アパートに居住しているため練習が難しく、練習時間の確保が心配です。
A
本校には登録制の練習個室があります。県外から通学している生徒や自宅で練習できない生徒が優先的に借りることができるほか、シュトラウスホールやレッスン室も利用可能です。
Q
入学後の専攻実技担当者はどのように決まりますか?
A
入学準備期間中に希望調査をします。本校入試のために師事した先生やそのほかの本校講師、演奏家として活躍している先生の師事を希望することもできます。自分の目標達成を考慮することをお勧めします。