H21ゆく年くる年
平成21(2009)年も今日一日となりました。
皆様お一人お一人のこの一年はいかがだったでしょうか。
常盤木学園は昭和3年に「自由と芸術」を掲げ創立し、現在に至っています。創立者の思いは今でも変わることなく学校生活に反映されています。
「自分の自由のために他人の自由を侵害しない」
“学級崩壊”や”小一プロブレム”など、授業規律の問題が叫ばれて久しいですが、高等学校においてもこの問題を克服できない学校は多くあります。
しかし、常盤木学園では創立者の思いを受け、この問題を生じさせないよう心がけて参りました。授業は学習の場。授業の妨害になる行為は断じて許さない姿勢を、教員一人ひとりがみな崩さず授業を展開しています。
「やっていることは発表すべきである」
運動系の部活動は各種の大会で、文化系の部活動はそれぞれの発表の場で、自分達の持てる力を発揮してパフォーマンスを繰り広げています。
生徒一人ひとりについても同様です。「パフォーマンス」の授業は、個々人の考えや思いを発表という形で他者に伝え、多くの聞き手に分かってもらうのが目的です。
このような取り組みは生活の中で最も重要な要素であると同時に、受け手には細かな変化にも気づき、それを愛でたり、自分自身の表現の中に取り入れることができる豊かな心──「芸術」のセンス──も必要です。これらを養うための教育を積極的に行っているのが常盤木学園です。
全ては生徒さんの未来の幸せのため──どうしたらより良い人生を歩み、幸せを感じ、生き抜いていくことができるか──保護者の皆様におかれましても、きっとそのことを一番心にかけておられることと存じます。
真に自立して行動すること──自分がどうしたいかを考え、それを他者に伝え、行動できるようにする。この時、他人の自由を侵害せずに自分の自由を謳歌できるようにする──これが自立への道であり、未来の幸せを作る道だと私たちは考えています。
学習も大事です。部活動も大事です。運動も大事です。音楽も大事です。大学進学に繋がる学びも大事なら、社会人になるための学びも大事です。
学びは、それが何であれ、自分の往く道を自在にデザインすることの出来る自由を獲得できる力を持っています。だからこそ学ぶこと、学び続けることは尊いのです。
これらのことに真剣に取り組める環境とサポート体制、さらに公立にはない創立者の思いを連綿と受け継いだ教育。常盤木学園は、今後もさらに進歩・発展して参ります。
来年も常盤木学園をよろしくお願い申し上げます。